【福井の高校受験】高校に入って成績が伸びない人の特徴
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英心塾の中村です。

第一志望の高校に合格して、「やったー!」と高校生活が始まる。ところが、授業が分からない。テストの点数が取れない。だんだん勉強が嫌になってしまう。
僕は2000年から塾の仕事をしていて、25年以上、生徒たちを高校へ送り出してきました。中学校ではすごく頑張っていたのに、高校に入ってから苦戦する。そんな姿も見てきました。
ただ、今日お話しする典型例は、誰かというと……僕です。
僕自身、高校に入って本当に勉強で苦労しました。だからこそ、今、苦戦している人に伝えたいことがあります。
今の順位だけで、自分の限界を決めないでください。でも、うまくいかないやり方を、そのまま続けないでください。
中学校では1位、2位。それが高校では……
中学校のとき、僕はクラスで1位、2位ぐらいにいました。ただ、余裕で取っていたわけではありません。結構、勉強していました。日曜日には一日中、12時間、13時間ぐらいやっていたこともあります。
当時は塾に通っていなかったので、本屋さんで勉強法の本を買い、自分で調べていました。要領がよかったというより、時間と根性で何とかしていた感じですね。
そして、山口県の徳山高校を受験しました。周りから「ちょっと難しいんじゃない?」と言われていたんですが、頑張って合格できたんです。
ところが、入ってからが大変でした。最初のテストは、37人のクラスで12位。
今考えれば、そこから頑張ればいい順位です。でも、当時の僕はショックだった。「中学校では1位、2位だったのに、こんなに上に人がいるのか」と。
集まっている人が変わったのだから、順位が変わるのは当然です。ところが、それをうまく受け止められませんでした。
奮起するどころか、やる気をなくして、勉強しなくなってしまったんですね。そして、2回目のテストで、37人中36位。
次のテストで戻ったわけでもありません。記憶では、高校1年生の間は、ずっとそのあたりでした。成績表には赤い線が何本もついて、何とか進級はしたものの、かなり苦しい状態でした。
順位のショックから、立て直しの転機へ
中村の体験:転機になったのは、教材・勉強法・生活を見直したこと。
なぜ、そんなことになったのか。今振り返ると、4つの理由があります。
① 中学校で通用した勉強法を変えられなかった
僕は、中学校のとき、丸暗記にかなり頼っていました。社会の教科書を覚える。英語の教科書も、本文を丸ごと覚えてテストに臨む。それぐらいやっていたんです。
もちろん、暗記は必要です。英文を覚えることにも意味があります。ただ、僕の場合、「なぜそうなるのか」を理解するところが弱かった。
高校に入ると、学ぶ量も増えるし、内容も難しくなります。英文を覚えていても、文法の仕組みが分からなければ、別の英文に対応できない。歴史も、出来事のつながりを理解せず、全部バラバラに覚えようとすると苦しくなる。
中学校では、時間をかければ乗り切れていた方法。それが、高校では追いつかなくなったんです。
必要だったのは、覚える量を増やすことだけではありません。「どうしてこの答えになるのか」「この知識は、ほかの問題ではどう使うのか」。そこまで確かめる勉強へ、変える必要がありました。
② 分からないところを追いかけるだけになっていた
授業が分からない。終わってから何とかしようとする。でも、解決する前に、次の授業が来る。そして、また分からない。僕は、この繰り返しでした。
予習をすればよかったんですが、「今の内容も分かっていないのに、次の予習なんてできない」と思っていたんですね。
でも、予習は、全部理解してから授業に行くことではありません。
次に習うところを少し読んで、「ここが分からない」と分かった状態で授業に行く。
それだけでも、先生の説明の聞き方が変わります。
僕は高校時代、一時期、古文の塾に通っていました。そこで先に習っていたときは、学校の授業がよく分かったんです。「ああ、あの話はこういうことだったのか」。学校の授業で、理解がさらに深まる。あの感覚は、よく覚えています。
過去の分からないところを埋めることは大切です。ただ、それだけで手いっぱいになり、これからの授業まで全部分からなくなる状態は、変えたいところです。
苦手を戻って補う時間と、次の授業に備える時間。その両方を、少しずつでも作っていきましょう。
③ 自分の時間と体力に合わない生活をしていた
僕は高校で陸上部に入りました。中学校では美術部だったんですが、窓から駅伝の練習を見ていて、憧れがあったんですよ。
入ってみると、楽しかった。先輩もいい人たちでした。ただ、部活で疲れて、帰ってから勉強できない。僕には、それがありました。
部活も勉強も両立できる人はいます。でも、その人ができるから、自分も同じ生活でできるとは限りません。体力も違うし、理解に必要な時間も違うからです。
ここは、少し厳しい話をします。勉強を優先して、行きたい大学を目指したい。その目標があるのに、今の活動の仕方ではどうしても勉強時間も体力も残らない。
それなら、活動の仕方を変える。周囲と相談する。場合によっては、辞めることも含めて考える必要はあると思います。
僕自身も辞めました。部活が悪かったという話ではありません。自分が目指すものと、自分にできることを考えたら、生活を変える必要があったんです。
睡眠を削って全部やろうとしても、続きません。「両立したい」という気持ちと、「実際に両立できているか」は、分けて考えた方がいいですね。
④ まずいと思っているのに、行動を変えなかった
これが、一番大きかったと思います。成績が下がっても、どこかで「そのうち上がるだろう」と思っていました。
でも、同じやり方、同じ生活を続けていて、急に結果だけよくなるとは考えにくいですよね。
しかも、一度成績が下がると、気持ちまで落ちてしまいます。「どうせ、自分はできない」。そう思い始めると、ますます勉強に向かわなくなる。僕は、その状態になっていました。
振り返ると、点検すべきだったのは、この4つです。
4つのつまずきを、4つの行動へ
全部を一度に変えなくても大丈夫。まず、自分に当てはまるところから。
高2の10月。ようやく、やり方を変えました
僕が大きくやり方を変えたのは、高校2年生の10月ぐらいです。きっかけは、和田秀樹先生の勉強法の本でした。それを読んで気づいたんです。
「自分が使っている教材は、今の自分には難しすぎる」
そこで、自分で読んで理解できる参考書をそろえ、かなり簡単なところからやり直しました。何を、どの順番で、いつまでにやるか。計画も立てました。そうしたら、成績が伸び始めたんです。
ここで言いたいのは、参考書をたくさん買えばいい、ということではありません。学校で指定された参考書があるのに、そもそも読んでいないなら、まずはそれを使えばいい。
でも、読んでも分からない。解説を見ても理解できない。それなら、自分が分かるところまで戻れる教材が必要です。
難しい本を持っていることと、勉強が進んでいることは違います。
僕に必要だったのは、「もっと根性を出す」だけではありませんでした。理解できる教材に変えて、進め方を決めて、実際に取り組むことだったんです。
苦戦しているなら、まず相談してください
「英語が分かりません」。最初は、それだけでもいいんです。うまく説明できなくても、相談の入口になります。
そこから、どこでつまずいているのか、教材が合っているのか、時間が足りないのか。一緒に整理してもらってください。
そして、相談して納得できた方法は、実際にやってみる。今週は何をするのか決める。取り組んでみる。できたか確かめる。うまくいかなければ、また相談して直す。
相談しただけで終わらせず、次の1週間の行動を変える。ここまでやって、勉強が変わり始めます。
相談を「次の1週間の行動」につなげる
今日の一歩:分からなかった問題を1問選び、どこから分からないかを持って相談する。
例えば、今日なら、分からなかった問題を1問選んでください。解説を読んで、どこまでは分かり、どこから分からないのかを確かめる。それを持って、先生に相談する。
「成績を上げたい」という大きな悩みを、まずは一つの具体的な行動に変えてみてほしいんです。
保護者の方へ。「もっと頑張れ」の、その先を
順位が下がると、保護者の方も心配になると思います。ただ、「もっと頑張りなさい」だけでは、本人が何をすればいいか分からないことがあります。
すでに頑張っているのに、方法が合っていない場合もあります。分からないことが増えすぎて、何から手をつければいいか分からない場合もあります。
「どこが分からない?」「解説を読んだら分かりそう?」「誰かに相談してみようか?」
そんなふうに、次の行動につながる声をかけていただけたらと思います。
今の順位で、自分の限界を決めない
僕は、クラス12位から36位まで下がり、そのあとも長く苦労しました。でも、教材と勉強のやり方、生活を変えたら、伸び始めました。
だから、今、苦戦している人も、「自分は頭が悪いから」で終わらせないでください。一方で、「そのうち何とかなる」と待つだけにも、しないでほしい。
今の自分に合うやり方を見つける。そのために、相談して、試して、直していく。
まずは、今日、一つ動いてみましょう。







