AIで勉強しなくなる?使い方次第で「復習と暗記の練習相手」になります
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英心塾の中村です。

「子どもにAIを使わせたら、自分で考えなくなるんじゃないですか?」そう心配される保護者の方もいらっしゃると思います。確かに、問題を入れて答えを出してもらい、そのまま写すだけなら、自分で考える機会は減ってしまいます。
でも、使い方を変えると、AIは勉強の頼もしい相手になります。
自分が勉強した範囲から、解説や小テストを作ってもらう。そして、考えたり思い出したりするのは自分。
今回は、そんな使い方ができるGoogleの「Gemini Notebook(旧NotebookLM)」を紹介します。公式情報でも、名称変更が案内されています。
まずは、勉強したい資料を入れる
このツールの特徴は、自分で入れた資料をもとに、質問したり、学習用のコンテンツを作ったりできることです。
最初にすることは、勉強したい資料を「ソース」として追加すること。自分の授業ノートや、利用が認められている学習資料などを入れます。画像やPDF、貼り付けた文章などに対応しています。写真の場合は、文字がはっきり読めるものを用意しましょう。
例えば、「中2理科・電流」について復習したいなら、その単元のノートや資料を入れる。最初から理科も社会も英語も全部入れるより、「今日はこの単元を復習する」と範囲を絞る方が、使う目的がはっきりします。
教科や単元ごとにノートブックを分けておくと、自分でも探しやすいですね。
最初は「一つの単元」から
資料を絞ると、質問と復習の目的もはっきりします。
① 図解や解説で、授業の内容をもう一度整理する
授業を聞いたときは分かった。でも、家に帰ったら、何が大事だったのか思い出せない。そういうときは、入れた資料について質問してみてください。
質問例:「この範囲の重要なポイントを、中学生にも分かるように整理してください。用語の意味と、間違えやすいところも説明してください。」
文章で説明してもらうほか、利用できる機能に応じて、スライド資料や図解、動画解説などを作ることもできます。Googleは、音声・動画による概要、スライド、インフォグラフィックなどの機能を案内しています。
社会なら、出来事の流れを整理する。理科なら、似ている用語の違いを確かめる。授業で聞いた内容を、別の説明でもう一度捉え直せるわけです。
ただし、きれいな資料ができただけで、勉強が終わった気にならないこと。見終わったら画面を閉じて、「結局どういうことだった?」と自分で説明してみる。ここまでやると、理解できたところと、まだ曖昧なところが見えてきます。
② 移動時間に、耳で復習する
音声解説を作れるのも、便利なところです。自分が入れた資料をもとにした、ポッドキャストのような音声で復習できます。
例えば、バスや電車に座っている時間。教科書を広げにくいときでも、授業で習った内容を耳で確認できます。歴史の流れや、社会の用語のつながりなどは、説明を聞き直す使い方もできそうですね。
ここでも、聞きっぱなしにしない工夫がおすすめです。一区切りついたら止めて、「今の説明のポイントは何だった?」と思い出してみる。分からなかったら、もう一度聞く。あとで元のノートを確認する。
音声を流した時間より、何を思い出せるようになったか。そこを大事にしてほしいと思います。
③ 小テストを作って、覚えたか確かめる
僕が特に勉強に使いやすいと思うのは、クイズやフラッシュカードです。資料を追加し、「Studio」のクイズやフラッシュカードを選ぶと、学習用の問題を作れます。難易度や扱う内容なども指定できます。
依頼例:「この資料の重要語句を確認するクイズを作ってください。用語の意味や、似た用語との違いを確かめたいです。」
そして、資料を見ずに答える。間違えたら、解説と元の資料を確認する。
前回の暗記の話でもお伝えしましたが、覚えるときは、ただ眺めるだけでなく、自分の頭から思い出す練習をしてほしいんです。AIは、その練習問題を用意する役に使えます。
選択式の問題に正解できたら、次は「なぜこの答えなのか」を説明してみてください。選択肢がなくても用語を答えられるか、確かめるのもいいですね。
勉強に使うなら、この役割分担がおすすめ
AIと自分の、役割分担
作る・説明するところは手伝ってもらう。考える・思い出すところは、自分で。
問題を作るのはAIでも、答えるのは自分。解説を用意するのはAIでも、理解するのは自分。この役割分担なら、AIを使って、自分が考える機会を増やせます。
気をつけたいのは、「作って満足」と「信じすぎ」
便利なツールですが、二つだけ意識しておいてください。
一つは、資料作りそのものを目的にしないことです。動画やスライドを次々に作っているうちに、肝心の勉強をする時間がなくなったら、もったいないですよね。
最初は一つの単元で、クイズを一つ作る。それを解いて、間違えたところを復習する。これぐらいからで十分です。
もう一つは、AIの説明を無条件に正しいと思わないこと。このツールは資料に基づいて回答し、参照箇所を確認できる仕組みがあります。それでも、読み取りや説明が正しいかは、元の資料に戻って確かめましょう。
過去問を入れて、出題された内容を整理する使い方も考えられます。ただし、それは「入れた過去問の整理」です。次の試験に出る内容を保証してくれるわけではありません。
なお、資料はアップロードが認められているものを使い、氏名や成績など、不要な個人情報は含めないようにしましょう。利用できる機能は年齢やアカウントによって異なります。学校のアカウントでは、学校の利用ルールも確認してください。
AIを「自分が勉強するため」に使おう
AIを使うために、難しいアプリを自作する必要はありません。勉強が目的なら、すでにある機能を使って、すぐに復習を始めればいいんです。
今日試す、4つのステップ
教材をたくさん作ることより、一つを使って学ぶこと。
まずは今日習った一つの単元で、この流れを試してみてください。
AIに任せられる準備は手伝ってもらい、自分は考えること、思い出すことに時間を使う。そんな使い方を、英心塾でも大切にしていきたいと思います。






