小学生の学習法

「考える力」を奪う大人の声かけ

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英心塾の小学生コースは、「考えることが好きになる」がメインコンセプトです。

考えることが好きであれば、受験であろうが、何であろうが必ず伸びるので。思考停止人間は全部が伸びないですから。

でも、下手をすると、子供の伸びようとする気持ちを、大人の心ない言葉が邪魔をしているケースがあります。

 

「疑問に思ったことはその日のうちに解決しなさい!」は最悪

塾に通っている子がたまにかけられる言葉がこれ。「疑問はその日のうちに解決」というやつ。

最近はほとんどないと思うのですが、これを小学生の子に言うのは最悪です。中学生でもダメだと思います。

だって、疑問に思ったことが全てその日のうちに解決するなんて、絶対あり得ないじゃないですか。

僕なんて、中学時代、理科の勉強をしているとき、ほとんど全部疑問だったし、入試のときもよく分かっていませんでした。英語だってそうです。大学に行ってから少しずつ疑問が解消できたぐらいで。

勉強ってその日のうちに解決しないことばかりで、「疑問」は抱き続けることが重要なわけですから、勉強は常に中途半端になってしまうものです。勉強は一生続くという発想ですから、「その日のうちに解消」なんて100%間違った概念は植え付けてはいけません。

 

「答えが違っていたら意味がない」も最悪

これは中学生だったまだいいと思いますが、小学生に難しい算数をやらせるときは、逆に答えなんてどうでもいいのです。

うちの塾で、思考力算数っていうのをやるのですが、「答えを出すことより、あれこれ考えてみることが重要だよ」って教えています。要は試行錯誤するという考えを植え付けようとしているのです。そしてそれは楽しいことなんだというのを伝えています。答えが違うとなれば、子供は自らリトライします。大人が言うまでもなく、やるのですから、大人だったら逆に、「答えは違っていたけど頑張って考えたのはすごいよね」って言わなければなりません。

 

思考力算数の場合、少々答案がぐちゃぐちゃでもOKにしています。模範解答的な答案なんて、まだ作れないので。中高生ぐらいになると表現力も向上して多少分かりやすい答案を作れますが、小学生はとにかく答えを出そうとして考え抜くことそのものが重要なのです。

 

「考えぬく」姿勢を大切にして、正解や答案の美しさにはこだわらない方がよい!

小学生に思考力をつけさせるとき、まずは自分の頭で考えてあれこれ試行錯誤することが重要です。文章題をやれば、短い文章を一生懸命読んで、あの無機質な算数の文章を読む過程で読解力や論理的思考がみにつきます。

今までやったことのない類の問題をやれば、応用力がみにつきます。図形の問題をやれば、空間認知能が高められ、時間の概念、計画性に結びついていきます。

できるわけがないことを要求するのではなく、精いっぱい考え抜くことだけを教えてやって、応援してやれば、思考力は伸ばせますし、それを否定する声かけをしてしまうと、子供はモチベーションを失います。

 

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