受験勉強は1日何時間?「時間」だけで考えていると、伸び悩みます
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英心塾の中村です。
「先生、1日何時間ぐらい勉強すればいいですか?」
よく聞かれる質問です。目安が欲しくなる気持ちは分かります。でも、これには「全員、○時間です」とは答えられないんですよね。
1時間でも、目標に向けて必要なことが身についているなら、その勉強には意味があります。一方で、5時間やっても解ける問題が増えていないなら、時間の使い方や勉強の方法を点検する必要があります。
大切なのは、何時間机に向かったかと、その時間で何を身につけたかを、セットで考えることです。今回は、受験に向けた勉強時間の考え方をお話しします。
まず「何時間やるか」より、「何をやめるか」
受験では、目標に向けて自分の時間をどう使うかが重要になります。そのとき、意外に差がつくのが「今はやらないことを決められるか」です。
何となくスマホを見る。動画を次々と再生する。ゲームを終えるつもりが、もう1回だけと続けてしまう。こういう時間は、気づかないうちに積み重なります。
「勉強時間が足りない」と感じているなら、まず生活を振り返ってみてください。自分の目標のために、いったん減らせる時間はないでしょうか。
もちろん、睡眠や食事、必要な休憩まで削る話ではありません。家での役割や、人との大切な時間を、何でも勉強を理由になくせばいいわけでもない。
減らしたいのは、何となく過ごしている時間や、目標達成のためには必要のない時間です。受験という勝負に挑むと決めたなら、「今の自分に、この時間の使い方は必要か」と考えてみてください。
睡眠や休息など、力を発揮するために必要な時間は守る。そのうえで、目的もなくスマホを眺める、区切りなく遊び続けるといった時間を減らして、目標に向かう行動に振り向ける。まずは、勝つために必要なことへ時間を使う。その選択が大切です。
時間の使い方を、目標から考える
1|守る時間
睡眠・食事・必要な休憩。力を発揮するための土台は守る。
2|減らす時間
目的のないスマホや、区切りなく遊ぶ時間。今の目標に必要かを考える。
3|振り向ける時間
授業の準備、問題演習、解き直し。目標に近づく行動に使う。
一度、本気で時間を使ってみる。その後に改善する
僕は、受験に向けて頑張ると決めたなら、最初から「できるだけ少ない勉強で済ませたい」と考えすぎない方がいいと思っています。
効率を考えることは大切です。ただ、まだ十分に取り組んでいない段階では、自分に必要な量も、時間がかかる原因も分からないんですよね。だから、まずは生活に無理のない範囲で、使える時間をしっかり使ってみる。
そのうえで、振り返るんです。「ノートをきれいにまとめる時間が長すぎたな」「もう解ける問題を、何度も繰り返していたな」「解説が分からないまま、ずっと止まっていたな」。実際に取り組むと、改善する場所が見えてきます。
僕が言いたい「最大限やる」は、寝る間も惜しんで限界まで勉強することではありません。確保した時間を、本気で使ってみること。その経験をもとに、無駄を減らしていくことです。取り組む量を確保することと、やり方を改善すること。この両方が必要なんですね。
家庭学習を増やす前に、授業の受け方を変えてみよう
勉強時間というと、家で何時間やるかを考えがちです。でも、その前に見直してほしい時間があります。学校や塾の授業です。
一度、次の授業で「今日は、この考え方を自分で説明できるようになろう」と決めて受けてみてください。先生がなぜその式を立てたのか。なぜその答えになるのか。自分の考え方と、どこが違うのか。必要なことはメモしながら、頭を働かせて聞いてみるんです。
すると、「今までは、板書を写すことで精いっぱいだったな」「聞いていたつもりで、理由までは考えていなかったな」と気づくこともあります。授業中に理解できることが増えれば、家で一から学び直す負担を減らせます。
もちろん、集中して聞いても分からないことはあります。その場合は、前の単元に戻る、参考書を読む、質問する。必要な対策を取ればいいんです。分からないことを、何でも集中力のせいにする必要はありません。
「この時間で、何ができたら終わりか」を決めよう
集中するためには、目的を具体的にすることも大切です。「今から1時間、英語をやる」。これだけだと、1時間が過ぎたところで、何となく終わってしまいます。
そこで、始める前に「何ができたら、今日の勉強は完了なのか」を決めてみてください。
ポイントは、「やったかどうか」ではなく、「自分でできるかどうか」を確かめること。解説を読んで分かったことと、解答を閉じて自分で解けることは違います。最後に小テストや解き直しを入れると、その違いが見えてきます。
また、その日にできても、後日忘れることはあります。翌日や数日後にも確認して、身につけていきましょう。
目標は、自分を責めるために置くものではない
「今日はここまで」と決めると、達成できなかったときに落ち込む人もいると思います。でも、目標は自分を責めるためのものではありません。次に何を変えるかを見つけるためのものです。
終わらなかったら、量が多すぎたのかもしれません。教材が難しかったのかもしれません。途中で分からないことが出てきたのかもしれません。そこを確かめて、次の勉強を調整すればいいんです。
「1時間やったのに駄目だった」で終わるより、「この問題の立式に時間がかかった。次は条件の整理から練習しよう」と分かった方が、次につながります。
保護者の方も、「今日は何時間やったの?」に加えて、ぜひ「今日は何ができるようになった?」と聞いてみてください。うまく答えられないときは、責めるのではなく、一緒に成果を探してあげてほしいと思います。
毎日の勉強を変える、4つのステップ
1|決める
何ができたら完了か。始める前にゴールを具体的にする。
2|取り組む
時間を確保して集中。分からないところを曖昧にしない。
3|確かめる
答えを隠して小テスト。解き直しで、自力でできるかを見る。
4|調整する
量・教材・やり方を見直す。次の勉強と後日の確認につなげる。
勉強時間は、成果を見ながら調整しよう
最初の質問に戻ります。「1日何時間、勉強すればいいですか?」
まず、目標と今の自分との差を確かめる。その差を埋めるために、必要な勉強を決める。そして、生活の中で時間を確保して、実際に取り組む。
時間が足りなければ、確保の仕方を見直す。時間をかけても身についていなければ、やり方や教材を見直す。その繰り返しです。
時間を計ることには意味があります。でも、時間だけを達成して、勉強を終わらせないでほしい。
「今日は3時間やりました」に加えて、
「今日はこれができるようになりました」と言える勉強に。
まずは今日、一つでいいので、勉強を始める前に「何ができたら完了か」を決めてみてください。時間の使い方が、少し変わるはずです。
英心塾では、目標に向けて頑張る、小学生・中学生・高校生を応援しています。
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