小学生の学習法

高志中学校の受検直前、何をする?過去問を「得点につながる教材」に変える勉強法

この記事は約 8 分で読めます。

英心塾の中村です。

高志中学校の受検が近づいてきました。令和9年度入学者選抜は、2026年12月12日(土)に適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、13日(日)に個人面接が行われます。

「残りの時間で、何を勉強したらいいんだろう」「過去問を解いているけれど、このやり方でいいのかな」「記述問題の採点が難しくて、力がついているのか分からない」。そんな不安が出てくる時期ですよね。

ここからの勉強で、僕が中心にしてほしいと思うのは、過去問を使って学ぶことです。解いて、答え合わせをして、点数を見て終わり。それでは、もったいない。過去問から自分の課題を見つけて、補強する。そして、次は自分で解けるようにする。ここまで取り組んで、得点につながる勉強になります。

過去問は「実力を測るもの」であり、「力を伸ばす教材」

「まだ実力が足りないから、過去問はもう少し後で……」。そう思っている人もいるかもしれません。でも、すべての準備が整うまで待つ必要はありません。

まず取り組んでみる。すると、自分に足りないものが具体的に見えてきます。本文の根拠を見つけられないのか。割合や速さの計算でつまずくのか。資料は読めるのに、説明する文章が書けないのか。「何となく苦手」が、「ここを練習しよう」に変わるんです。

過去問を、得点につながる教材に変える

STEP 01

解く・採点する

本番を意識して取り組み、できたことと失点を確認する。

STEP 02

課題を見つける

知識・読み取り・説明・時間のどこでつまずいたか整理する。

STEP 03

補強・解き直し

必要な練習をして、解答を見ずにもう一度解く。

次の過去問へ進む前に、「自分でできること」を一つ増やす。

新しい年度の問題から取り組むのもよいでしょう。ただし、解いた年数だけを増やそうとして、復習が置き去りにならないように。大事なのは、昨日できなかったことが、今日できるようになることです。

記述問題は「答えの要素」を見て採点しよう

解答例と一字一句同じではない。でも、言いたいことは合っている気がする。これに何点つければいいのか、迷いますよね。そんなときは、答えに必要な要素を分けて見るという方法があります。

6点の記述問題を、3つの要素で確認する例

学習用の仮配点:2点

ポイントその1

同じ要素があれば+2

学習用の仮配点:2点

ポイントその2

同じ要素があれば+2

学習用の仮配点:2点

ポイントその3

同じ要素があれば+2

採点基準は公表されていませんが、予測でいいので採点をして点数を出してみましょう。

「何となく合っていそう」で終わるより、「この根拠が抜けていた」「理由を聞かれているのに、結果だけを書いていた」と確認できた方が、次の勉強につながります。

迷う答案は、塾の先生などに見てもらいましょう。点数を決めることだけでなく、何を書けば、もっと伝わる答案になるのかを教えてもらうことが大切です。

満点に届かなくても、そこで落ち込まなくていい

難しい問題に出会うと、「こんなの分からない。もう駄目だ」と感じることがあるかもしれません。でも、すべての問題が解けないからといって、そこで可能性がなくなるわけではありません。

僕は、適性検査の演習では、まず6割を一つの学習目標にして取り組むことを提案しています。ただし、これは「6割取れば必ず合格できる」という意味ではありません。年度によって難しさは変わりますし、面接もあります。

大切なのは、目標と今の得点の差を、具体的な課題に変えることです。例えば、目標60点に対して、今は48点だったとします。「あと12点足りない」で止まらずに、計算ミスで落とした問題を取り戻せないか、記述に根拠を一つ加えられないか、条件を整理できれば解けた問題はないか、と見ていく。

保護者の方も、「どうしてできなかったの?」より、「次は、どこを取れるようにしようか?」と声をかけてあげてください。

検査ごとに、練習の焦点を変える

適性検査Ⅰ

本文を根拠に書く

文章を読み取り、問われたことに対応する答えを組み立てる。

適性検査Ⅱ

条件を整理して解く

算数の苦手を補強し、図・表・式で考え方を整理する。

適性検査Ⅲ

資料と知識を結ぶ

説明やデータを読み、分かったことを根拠とともに表現する。

どの検査でも、「なぜその答えになるのか」を説明できるように。

適性検査Ⅰ:本文から根拠を見つけ、答えを作る

適性検査Ⅰは、文章の内容や筆者の考えを読み取り、論点や自分の考えを表現する力をみる検査です。対策の中心は、丁寧な読解です。

読解力に不安がある人は、過去問と並行して、初めて読む文章に取り組む時間を作ってみてください。無理なく続けられる長さの文章で構いません。記述で答える問題を、1日1題。間違えたところは、本文に戻って確認します。

「どこに書いてあった?」「どの言葉を根拠に、その答えにした?」「質問で聞かれていることに答えている?」。ここを丁寧に確かめてください。

解答例を読んで「なるほど」と思うだけではなく、本文の言葉から答えを組み立てる練習をするんです。自分の考えを書く問題でも、思いついたことを自由に書くだけでは足りません。本文や設問の条件を踏まえて、理由とともに伝えることを意識しましょう。

適性検査Ⅱ:苦手単元の補強と、条件を整理する練習

適性検査Ⅱは、数量や図形について論理的に考え、表現する力をみる検査です。算数については、小学校で習う内容に苦手が残っているなら、そこを急いで補強しましょう。

速さが苦手なら、速さ。割合が曖昧なら、割合。単位の換算で間違えるなら、単位です。全部を最初からやり直すより、過去問で見つかった弱点に絞ると、取り組むことがはっきりします。

一方で、計算ができても、文章に書かれた条件を整理できないと解けない問題があります。「分かっていることは何か」「求めるものは何か」「どの条件を使うのか」を自分で整理してください。必要なら、図や表にしてみる。

問題文を読んですぐ式を探すのではなく、まず状況を捉える。この練習も、過去問を通じて積んでいきましょう。

解説を読んだら、伏せて「考え方」をたどり直す

ここは、とても大事です。間違えた問題の解答を、赤で写して終わっていませんか? 答えがノートに残っていても、自分で解けるようになったとは限りません。

まずは、解説をじっくり読む。理解できたら、解答を伏せて、もう一度自分で解いてみる。「最初に、この条件に着目するんだったな」「この関係を図にすると分かりやすいんだ」「だから、この式になるんだな」。そんなふうに、考え方を自分でたどり直してください。

途中で止まったら、そこがまだ曖昧なところです。もう一度確認して、また自分でやってみる。解説から学べるようになると、過去問がぐっと役立つ教材になります。

適性検査Ⅲ:資料を読み、知識を使って考える

適性検査Ⅲは、資料やデータから自然現象や社会現象について考察し、表現する力をみる検査です。理科・社会と聞くと、「とにかく用語を暗記しよう」と思うかもしれません。

もちろん、学校で学んだ基礎知識は大切です。ただ、知識を覚えるだけで対策を終わらせないでほしいんです。問題に出てくる説明、図、表、グラフを読んで、そこから何が分かるかを考える。そして、知っていることと結びつけて、答えを作る。

過去問そのものを教材として、読み取り方と考え方を学んでいきましょう。例えば、グラフの数値を一つ見るだけでなく、何と何を比べると違いが分かるのか。説明する際には、どの数値を根拠として使えばよいのか。解き直しでは、答えだけでなく、そうした着目の仕方も確認してください。

過去問を通じて、勉強が楽しくなることもある

僕は、高志中学校の過去問には、じっくり考える面白さのある問題がたくさんあると感じています。「なるほど、そういうことか!」「この資料を使えばよかったんだ!」「さっきまで分からなかったのに、自分で解けた!」。この感覚が、次の勉強につながるんですよね。

実際、過去問に取り組むようになって、以前より勉強を楽しむようになった生徒もいました。「うちの子に、そんなふうに取り組めるのかな」と思う方も、一度チャレンジさせてみてください。

最初から高得点でなくても大丈夫。分かることが増え、自分で考えて答えにたどり着く経験を積む。その過程を大切にしてほしいと思います。夢中になれるのはいいことですが、睡眠を削る必要はありません。翌日も考えられる状態を整えて、続けていきましょう。

11月13日から、過去問の特別サポートを行います

「記述の採点が難しい」「解き直しをしているけれど、これでいいのか分からない」「残りの期間、何を優先すればいいのか相談したい」。そんな方に向けて、英心うえの塾・二の宮本校で、高志中学校の過去問特別サポートを行います。

高志中学校 過去問特別サポート

全4回・毎週金曜日
2026年11月13日・20日・27日・12月4日

18:30〜20:30
会場:英心うえの塾 二の宮本校

採点・記述のポイント確認/課題分析/直前期の学習相談

点数を確認するだけでなく、「この答案には何が足りないか」「次にどこを補強するか」を一緒に考えます。英心塾のブログをご覧の方も、参加についてはお問い合わせフォームからご相談ください。

不安を、一つずつ「今日やること」に変えよう

受検が近づけば、不安になることもあると思います。ただ、「分からない問題があったら終わり」と重く考えすぎなくて大丈夫です。

今日解けなかった問題の考え方を、一つ理解する。答案に足りなかった根拠を、自分で書けるようにする。苦手だった割合の問題を、もう一度解いてみる。そうした具体的な勉強を、一つずつ積み重ねていきましょう。

合格を目指して真剣に取り組むことと、学ぶことを楽しむことは、両立できます。過去問を通じて、自分で読み、考え、説明できることを増やす。その成長を、本番で発揮してほしいと思います。

日程・検査内容の確認:福井県「令和9年度福井県立高志中学校入学者選抜について」。出願等の詳細は募集要項をご確認ください。

英心塾では、目標に向けて頑張る、小学生・中学生・高校生を応援しています。

学習や進路でお困りのときは、ぜひお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから!

受験指導専門進学塾「英心塾」
受験指導専門進学塾「英心塾」
https://eishin-fukui.com/


〒910-0805
福井市高木2丁目106(英心塾高木教室)
TEL:0776-97-9251

体験授業・お問い合わせはこちら