【小学生の勉強法】なぜ作文が下手になってしまうのか?
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「うちの子、作文が下手くそで…」というお話をよく頂きます。
中学受験をする子も、しない子も、作文の課題が出される場面はよくあると思います。
上手な子はいつも上手なのですが、下手な子はいつでも下手な作文を書いてしまいます。
どこに原因があるのかを説明してみたいと思います。
「オリジナル」にこだわりすぎです!
よく学校の先生が、うまく書くためのパターン(型)を教えてくれることがあります。
上手な子は、それをよく聴いて、自分の作文に取り入れるのですが、下手な子はアドバイスを聴かずオリジナルの書き方で書きます。
作文は、書く側のルール、読む側のルールが同一であるから意思疎通が取れるもので、書く側がルールを無視して自由に書いていいものではありません。
「自由=独創性」だと勘違いしている子がいて、読む側のことを考えずに自由に書いてしまうから読みにくい作文になります。
まずは、作文の型を知って、その通りに書いたほうがいいでしょう。
型通り書くことは、パクリやズルではありません。
作文の型は堂々とパクッて、まずは読みやすい作文にしましょう。
「テーマ」が明確になっていないケースが多い!
読みにくい作文はテーマが不明瞭です。
事実認識➡話題提示(もしくは問題提起)、という流れが必要なのですが、いきなり書きたいことを書いています。
つまり、自分の身の回りではこういうことが起こったいます。それについて、こういうことを話題にしたい、という明確なテーマ設定が必要です。
例えば、「あなたにとって読書とは何か」というテーマが出されたら、このように書きます。
最近、本が読まれなくなったという話を聞くことがあります。情報を知るために、今はいろいろな方法があります。本はもはや必要がない、読書をする必要がない、という人もいるかもしれません。では、本当に読書は必要のないものなのでしょうか。
このようにかけば、自分にとって読書がどのぐらい重要なものなのか、必要なのか不必要なのかを述べるというテーマ設定が明確にできます。
結論は先に言わないと読んでもらえない!
本当に作文が上手な人は、結論を後に回して、根拠や具体例、想定される反論など、表現力を駆使して、読者をひきつけることができるでしょう。
しかし、普通の人は、結論を先に述べた方が、分かりやすい作文になります。
作文の中で、何か問いかけをしたら、すぐに結論を述べてしまった方がいいですね。
エピソードが自分の主張とリンクしていない!
エピソードの描写が下手で、自分の主張を支援する内容になっていないケースもあります。
つまり、言いたいことを具体化する内容になっていないのです。
エピソードは、真実の詳細を書くのではなく、必要な部分だけを抜粋して書きます。
ぴったりはまるエピソードがない場合は、少々事実を曲げてもかまいませんので、分かりやすいエピソードに作り替えたほうが良いでしょう。
はじめの結論と最後のまとめは、ほぼ同じ内容にしましょう!
ときどき、はじめに述べていたことと、最後のまとめが相違しているケースがあります。
最後は、サラッとまとめだけを述べるようにしましょう。
はじめに言った結論と同じ内容にします。
表現は少し変えますが、内容的には完全一致させます。
作文は非常にやっかいなものに思えますが、まずは型をみにつけて、それに忠実に書いていけば、下手な作文から脱却できます。
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