【小学生の学習】勉強が大好きになる小学1年生・2年生の学習法
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英心塾の中村です。
今回は、小学校低学年の学習についてご説明します。
この時期は、学習に対してかなり意欲的で、その意欲をそのまま真っすぐに伸ばしたいところです。
新しい生活も始まり、ワクワクした気持ちで毎日を過ごす子もいます。しかし、一方では、既に学習に対してネガティブな思いを持ってしまっている子もいます。
大好きなゲームを邪魔する存在に感じている子もいるようです。ご家庭としても、習い事を考えた方が良いのか迷うところです。こども教室に通うことがプラスに向くこともあります。しかし、子ども本人があまりにも拒否反応を示す場合は、確実にマイナスです。
いろいろ試してみて、これなら楽しんで学習ができるというやり方を見つけていくことが重要です。
そこで、今回は、小学校低学年のいろいろな学習についてご説明しております。いろいろと検討される中で、これはいいのではないかというものをお試しいただけると幸いです。
小学1年生、2年生の時期は、読み書き、算数を中心に学習の土台を本格的に築いていく時期になります。良い学習習慣をつけさせ、学ぶ意欲を高めることも大切なことです。
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ひらがなやカタカナの書写をやりましょう
当塾では、「ひらがな練習帳・カタカナ練習帳」(育脳寺子屋)をお薦めしています。この練習帳は学習塾でしか取り扱いがないのでご家庭では使えません。書道家の先生がひらがなやカタカナの書き方をわかりやすく解説している練習帳です。取り扱いがある塾・子ども教室があれば使えます。
市販されているものであれば、「なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳」を使うとよいでしょう。
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主語-述語、助詞を正確に使う訓練をしながら漢字を覚えましょう
「出口先生の頭がよくなる漢字シリーズ」を使って漢字の練習をしてみてください。主語、述語、助詞を正しく使って文を作るワークも入っています。ことばを正しく使うことは、そのまま論理的思考につながります。
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数の概念をある程度マスターしたら、思考力算数をはじめましょう
「算数ラボ 考える力のトレーニング」を使って、頭の使い方を訓練しましょう。パターン練習ばかりでは頭は良くなりません。教科書とはちょっと違うアプローチの問題を解くことで頭の使い方が学べます。やるときには決して答えを教えず、解き方も極力教えないようにします。正しい答えを出すよりも、答えを出そうとする過程を重視してください。試行錯誤そのものが学力につながります。
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積み木推理を学びましょう
「能力育成問題集 11 積み木の問題」、「能力育成問題集 12 積み木の数」、「領域別問題集3 積み木ブロック推理」などを使って積み木推理を学びましょう。実際に積み木を積んでみて、目で見て学んでいくとより効果的です。
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日本地図や世界地図を見て、少しずつ地名や地域の特徴をイメージさせましょう
地球儀や日本地図、地図パズルを家に置いて、自分が住んでいる町とは違う場所があることを認識させましょう。
おすすめの本
「マンガでわかる! 10才までに覚えたい47都道府県」
「小学 クイズと絵地図で 基礎丸わかり 世界の国々: 初めて学ぶ世界地理」
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立体パズルや点描写を使って空間認知能を高めよう
小学低学年から中学年にかけて空間認知能は大きく伸びていきます。立体パズル、パターンブロック、点描写などのワークは非常に重要です。
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そろばんでたしひきを学んでいきましょう
小学校低学年はそろばんでたしひきを学ぶのが良いでしょう。いきなり暗算をやるよりは、そろばんを使ってイメージ力を高めながら計算を学んでいくことで、あとになってから高度な暗算までやれるようになります。
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いろんな場所に出かけて旅行記やアルバムを作りましょう
実際に色々な場所に行って、様々な地形や生物、建造物を見る体験をしましょう。旅行記やアルバムにまとめる作業を一緒にやることで楽しい記憶が残ります。そのような記憶が蓄積していくと、将来の学習にも有効なものになります。
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論理の基本を学ばせましょう
「はじめての論理国語」を使って、論理の基本を学ぶと良いでしょう。この教材は、「論理エンジンキッズ」として学習塾で扱っている場合もあります。習慣化したい場合は、子ども教室で学ばせると良いでしょう。すべての学習の土台となる論理的思考を少しずつみにつけることができます。下の学年の教材から始めると意外にすんなり入れます。
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筆圧調整が上手になるこの時期に「鉛筆画」を楽しむのもおすすめ
「秋草愛の色えんぴつイラストレッスン」のシリーズと「トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 36色」を用意して、色鉛筆画を楽しみましょう。細かい作業は、手先の器用さを向上させ、学力向上、集中力強化につながります。お絵描きが好きな子にはおすすめです。
■小学1年生は、「規律」を教えることも重要です
この時期は、「幼児からの卒業」の時期になります。周りの様子を見て我慢することも覚え始めます。今おしゃべりしたら迷惑かな、と思えば静かにできるようになります。ただし、成長段階は子どもによって違うのでどうしても我慢できなくてやりたいようにしてしまう子もいます。その場合は、少しずつ社会性をみにつけさせるために、規律を教える必要があります。
■必要以上に周りの子と比べないようにしましょう
小学1年生の時期は、発達段階が子どもによって異なるため、他の子ができていることでも自分の子ができないということが起りえます。それは、適性の問題かもしれませんが、発達段階の問題である場合もあります。ゆったりと構えて、できるようになるのを待つのがよいでしょう。
■習い事は子どもが求めるものをやること
小学1年生から習い事を始めるという親御さんがいらっしゃいますが、本当のことを言えば、5歳ぐらいの時期にやらせてみて、嫌がらなければ続けるという始め方が良いでしょう。この時期に何か習い事を始めて、どうしても嫌がる場合はなかなかうまくいかないことが多いので、その場合は、本人の意欲が向くものをやらせるのが良いと思います。学校に通っていて、他の子を見て自分もやりたいと意欲が向くものがあればやらせればよいと思います。
8歳ぐらいの年齢になると、もう一つ成長段階を迎え、大人に近づきます。この段階に入ると、自分に必要なものが見え始め、自分からやりたいというものが出てくることもあるし、体験などに行かせたときに、「これは必要なことかもしれない」と自分で直感的に判断します。そういう習い事をやらせた方が意欲的に続けることができる場合が多いようです。
習い事は、無理をせず、子どもが意欲的に頑張れるものを見つけてあげるようにしたいものです。
■学習机はシンプルなのが一番
小学校入学前に学習机を購入するご家庭も多いかと思います。とにかくシンプルでキャラクターや装飾がないものがいいと思います。机の位置についても窓から外が見える場所ではなく、前と横は壁だけが見えるようにします。ポスターも貼りません。本棚についても扉をつけるか、カーテンをつけて中が見えないようにしましょう。デスクマットの下に世界地図など視覚的に気が散るものを入れない方がよいです。椅子は高さが調整できて、キャスターがないものが良いでしょう。
勉強部屋と遊び部屋をいっしょにしてはいけません。遊ぶものが同じ部屋にある場合、勉強に集中することは非常に困難になるでしょう。みんなで遊ぶ部屋と勉強部屋は分けたほうがよいです。
以上のようなことが難しい場合は、リビングの一角に勉強スペースを作って頂くのもよいかと思います。
私自身も低学年の娘がいたり、塾で低学年のお子様をお預かりする中で色んなことを子供と一緒にやっています。大切なのは、一つのやり方に固執せずに、楽しみながらどんどん子どもと一緒に試すことです。
ドラえもんにでもなったつもりで、どんどん色んな勉強を提案してみてください。これなら頑張れる!楽しめる!というものがあれば、それを集中的にやります。そして成長とともに別のことに関心を持つようになります。そうなったらまた別のものをやってみます。
そんな感じで楽しみながら、気楽にやってみてください。
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