小学生の学習法

小学校に入る前の学習を楽しむ方法

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英心塾の中村です。

今回は、未就学時、つまり小学校に入る前の学習についてご説明します。

 

小学校入学前の子どもは、少しずつ細かい作業ができるようになります。手先が器用になる時期で、手を使った作業を入れながらいろいろなワークを行っていくと、それが能力向上につながり、学力が伸びていきます。

 

はさみを使って簡単な切り絵や工作をしてみましょう!

「4~6歳 こうさく (学研の幼児ワーク)」、「折って切ったら遊べる! 飾れる!! かっこいい切り紙」など、はさみやのりを使ったワークがあります。手先の器用さは学力にも直結しますので、はさみの使い方を十分教えたうえでチャレンジさせてみましょう。

 

積み木遊びを積極的にやりましょう!

「図形キューブつみき」など、テキストがついた積み木のワークなどを楽しみながらやってみましょう。

 

数の概念を学びましょう!

「かずのえほん1・2・3」や「4歳 かず (学研の幼児ワーク)」など、数の概念を学べるワークに取り組んでいくと、算数や数学が得意な子になります。

 

空間認知能を高めましょう!

空間認知能は、抽象概念や時間の概念にもつながる重要な能力です。図形の力がつくだけでなく、時間の概念がみにつけば、段取りを立てられる子、時間を上手に使える子になります。

点描写や迷路、立体パズルなどを活用して、空間認知能を高めるワークを取り入れましょう。いくつかおすすめの教材を紹介しておきます。

 

・点描写―立方体など (サイパー思考力算数練習帳シリーズ)

・ひとりでとっくん01 点図形1

・天才ドリルのシリーズ 点描写、つみきや迷路があります。

・立体パズル エド・インター ※テキストがついています

・PATTERN BLOCKS+(パターンブロックプラス)

・ニキーチン積木 みんなの積木+ニキーチンの知育遊び 単行本

 

いろんな遊び方を考えましょう!

「ZAC-T 魚釣りおもちゃ」を使うと、ひとつのおもちゃで色んなルールを設定しながら遊べます。ルールを考えてお互い守りながらゲームをすることで論理的思考の基礎を習得することができます。

 

お絵描きや塗り絵で筆圧調整や曲線の練習をしましょう!

「決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 3さい~6さい対象」は簡単にお絵描きが学べる本です。親と一緒に楽しみながらお絵描きの練習ができます。曲線が上手になって、いろいろな能力が高められます。塗り絵もたくさんやるようにしましょう。手先が器用になって学習意欲が高まります。はじめはうまく塗れませんが、試行錯誤しながら端から丁寧に塗れるようになります。上手にできたら褒めてあげましょう。失敗しながらも繰り返し挑戦する作業は、現代の子どもたちに不足している耐性を自然に強化します。

 

ひらがなやカタカナの練習をしましょう!

子どもが喜びそうなワークを選んで、ひらがなの練習を始めましょう。最初に鉛筆の持ち方を丁寧に教えて、書き順にも注意しながら一緒に練習していきましょう。

 

図鑑を少しずつそろえましょう!

今はいろんな種類の図鑑が出ています。図鑑を見ながら様々な生物について学び、時間を作って実際に見に行くのも良いでしょう。仲間分けなども楽しみながら学ぶことで抽象概念も高まります。図鑑でいろいろなことを調べる習慣もみにつきます。

 

そろばんを使って算術の力を少しずつ高めましょう!

そろばんは、塾に通った方が学びやすいと思います。カリキュラムがしっかりした塾で、少しずつそろばんをみにつけていきましょう。手先を使って、そろばんの動きをみながら算数を学んでいきます。実体験の中でイメージ力をたかめつつ算数を学ぶことで、幅広い能力の向上が期待できます。しかも、そろばんを少しずつ学ぶことで忍耐力もつきます。そろばんのような、ちょっと面倒なワークを続けていき、少しずつレベルアップして小さな成功体験を積み重ねていくこともそろばんの意義です。満足遅延耐性がつき、努力を続けて向上していく能力が高まります。

 

■毎日時間を決めて計画的にやることが重要

色々なワークがありますが、無計画でするだけでは能力が高まりません。ただ教具で遊んでいるだけで、ルールを設定せずにやるのでは学習とは言えないのです。

やる曜日と時間を決めて、ある程度のペース、量も決めていきます。やりながら無理のないペースが決まってくるので、それをある程度守らせながらやることが重要です。一度にたくさんやりすぎることも避けましょう。一日にこのぐらいの量でやろうと決めたのであれば、極端に多すぎるのも問題です。ひとつひとつ丁寧にやるように促しましょう。

1冊終わったら、何かしらのイベントを行うと良いでしょう。賞状を渡してお祝いしてもいいですし、大きなシールを貼るのも良いでしょう。1冊仕上げる達成感を演出してあげると、将来学習意欲の高い人に育ちます。

 

子ども教室に通うのも良いと思います。ご家庭で学習をする場合、子どもの気分やご家庭の予定に左右されて、どうしてもペースが不規則になってしまいます。その点、子ども教室はスケジュールとカリキュラムが決まっているので、ペースが規則的になるため、学習効果が上がりやすくなります。しかも、子ども教室でやっている内容をベースにご家庭の学習内容が決められるので、やる内容で迷うこともなくなります。

 

■賞罰教育ではなく、自分で達成する喜びを体験させ自己肯定感を高めましょう

うまくいったときは褒めて、だめだったときは叱るという教育法があると思います。当塾ですすめているのは、「褒めない叱らない教育」です。自分で達成するように機会を設定し、達成できるまで見守ることです。達成できたら一緒に喜ぶのですが、上手下手で評価することはしません。自分でできたという意識を持たせることで自己肯定感を高めるようにしています。

褒める、叱るという賞罰教育を続けていくと、褒められないとやらない、叱られないならやらないという子になってしまいます。それは、将来的にはその子にとって大きな機会損失となります。努力する意欲を奪ってしまうと、何をしても中途半端にしかやれない人になってしまいます。

今回は、「学習」がテーマなので、「育児」の部分は詳述しませんが、参考となる書籍をご紹介しますので、ご興味あればご一読ください。

「ほめると子どもはダメになる」(榎本博明)

幼児教育の経済学ジェームズ・J・ヘックマン、 古草 秀子

16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ / 瀧靖之

3万人を教えてわかった 頭のいい子は「習慣」で育つ

子どもの成績を「伸ばす親」と「伸ばせない親」の習慣

子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気

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