こんにちは。福井の受験塾「英心塾」の中村です。
英語の学習には音読が必要だとよく言われます。
音読は本当に効果の高い学習法です。
ただ、何に効果があって、どのようにやればいいのか、知っている人は少ない。
今回は、【決定版】音読のやり方、ということで説明したいと思います。
音読はなぜ必要か?
新学期が始まると、「音読を毎日の習慣にしよう」と思う人も多いでしょう。
でも、「なんとなく音読をやっている」状態では、時間ばかりが過ぎてしまい、効果が実感できないことも。
そこで今回は、速読につながる音読の方法について解説します。
速く読めるようになることで、模試や入試本番で回答に使える時間が増え、内容をしっかり理解できるようになります。
さらに、要約力や読解力の向上にもつながるため、受験勉強において非常に効果的です。
読むのが遅い原因とは?
- 文法力・語彙力の不足
- 熟語・構文の理解不足
- 読み慣れていないため、意味が頭に入ってこない
つまり、英語を「読む力」を鍛えるためには、文法・単語・音読の3つの柱をしっかり作る必要があります。
音読は“強制的に文章に向き合わせる”方法
音読はただ読むだけではなく、目で文を追い、意味を考え、発音を意識して声に出す
——このように複数の要素を同時に行うマルチタスクです。
マルチタスクだと、「英文に集中しにくいのでは」と思うかもしれません。
しかし、下準備をしっかりしていれば、英文に関係のない意識を排除してくれて強制的に集中モードに入れる最高のやり方です。
集中しにくい「黙読」と違い、音読は強制的に文章に意識を向けることができる点がメリットです。
歩きながらでもOK。大切なのは、文章と真剣に向き合う時間を作ることです。
効果的な音読の手順
- 下準備(予習・精読)※これをやっておかないと音読は成立しない
学校の授業や教科書の予習として、本文をしっかり読んで構文や単語の意味を確認します。 - 音声を聞く
学校の教材などで録音された英語音声を聞き、イントネーションやリズムを把握。 - 意味のかたまりで読む
「タンク」と呼ばれる意味のまとまりで文章を区切りながら読むと、理解力が上がります。
例:
昨年の夏 / 私はキャンプに出かけた / 村で / 1週間 / 約20人の生徒 / 何人かの先生が / 色々な学校から来た。
音読の最終目標:黙読でも速く読める力をつける
何度も音読を繰り返すと、徐々に声を出さずとも理解できるスピードが上がってきます。
これは同時通訳的な読み方、すなわち「戻り読み」をしなくても意味を自然に取れる力がついてくるということ。
単語も音で覚える段階から、目で見て即座に意味が取れる段階へ進んでいきましょう。
これはスポーツジムで身体を鍛えるのと同じ。「どこに効いているか」を意識することで、学習効果がぐんと上がります。
最後に
音読は「ただ読むだけ」ではなく、目・耳・口・脳を同時に使うトレーニングです。
速読力、集中力、読解力を一気に伸ばせる最強の勉強法として、ぜひ取り入れてみてください。
そして、このような学習法に関心がある方は、ぜひ英心塾のブログをご覧ください。勉強に役立つ情報を多数発信しています!