【中学受験の勉強法】「思考力」とは何か?思考力がないと困るのか?
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英心塾の中村です。
当塾では、中学受験科を設置しており、受験に必要な学力とともに、進学先で活躍できる学力をつけるよう指導しています。
「思考力」とは何かをご説明します。
思考力は大きく2つあります!
思考力は、直感型の思考と論理的思考の2つがあります。
もっといろいろありますが、受験に必要な思考力の多くは2つに集約されるので2つご説明します。
直感型の思考とは、経験と慣れでみにつきます。
ぱっと答える、パッと見てわかるということです。
この思考については、認知負荷が低く、慣れてしまえば、頭を使わずに答えを出せます。
計算や漢字など、反復訓練によって誰でもみにつけられることです。
論理的思考は、じっくり考える思考です。
すぐに答えの出ないことを試行錯誤しながら、論理を積み上げていき、一つの結論を出そうとするものです。
答えが複数あったり、答えがないものもあります。
複雑なことを考えるため、認知負荷が高く頭を使います。
訓練でみにつく部分もありますが、適切な課題が与えらえれ、粘り強く試行し続ける思考習慣が必要です。
論理的思考は、小学高学年からどんどん成長していきます。
じっくり考えること、複数の要因をとらえて、一つ一つ検証しながら答えを出そうとする論理的思考は、小学高学年に大きく伸ばせます。
中学受験をすると、単純思考のものだけでなく、複雑な思考を要する課題が出るので、論理的思考を養うにはいい機会です。
ただし、高学年になってはじめて、そのような認知負荷の高い学習をさせると拒絶反応を示す子もいます。
小学4年生までに、ある程度認知負荷のあるもの、しかも考えて楽しいものを課題として与えて、試行錯誤の訓練をする必要はあります。
論理的思考がないと、将来がちょっと制限されます。
直感型の思考は、ほとんどの人が持っています。
人は、じっくり考えるより、ぱっと判断して答えを出す方を好みます。
論理的思考が使えず、直感型だけで生き抜こうとすると、ちょっとやれることが制限されます。
見た目や印象だけで判断してしまう!
見た目や印象だけで判断してしまう人は、物事の本質を見ません。
ある現象がひとつの要因から生じると思い込み、間違った判断で解決しようとするため、ある問題をいつまでも解決できません。
知っていること、慣れていることを正しいと思い込んでしまう!
自分が知っていることだけが正しいと思い込んでしまいます。
思い込みは新しい思考を妨げ、もっといいやり方があるのにそれを受け入れません。
自分とは違う考え方を持つ人を「間違っている!」と否定し、議論しようとしません。
結果、自分の可能性を最小限に制限して、新しいことに挑戦できない人になります。
感情で判断してしまう!
物事を冷静に見るより、感情論で見てしまいます。
自分とは関係ないところで、誰かが道徳に反してことをすると過剰反応を示し、攻撃します。
正しいかどうかより、感情的に許せるかどうかで判断するため、判断を誤ることが多くなります。
直感型の思考しかできない人は、口ではいろいろと正論っぽいことを言う割には現状維持に固執します。
新しいことに挑戦できず、他者の批判ばかりしてしまいます。
マスコミや上司の言う社会通念に洗脳されやすく、何度も繰り返される分かりやすい話にコントロールされ続けます。
結果的に、一生懸命働いてはいるものの、他の人の都合のいいように思考を制限されて、自分の可能性を制限してしまいます。
思考力はバランス良く磨くことが将来を切り開きます!
もちろん直感型の思考は悪ではありません。
「直感」は素晴らしい能力で、これまでの経験、見聞してきたことの全てを結集し、一瞬で結論を出すことができて、しかもそれが正解である場合も多いです。
しかし、これまでの経験が意味を持たない場面においては、ちょっと立ち止まって考えることも必要です。
色んな知恵を分け隔てなく、感情的ではなく論理的に理解して吸収できれば、いろんなことに挑戦できます。
要はバランスが必要で、努力もせず直感思考だけで将来を制限してしまってはならないと思うのです。
「勉強」は将来に役立たないと言う人もいますが、「思考力」とは何かを全く理解せずに語られる間違った意見です。
知識そのものが役立つというより、あれこれ考えてみて、答えを出したり、出せなかったりすることそのものが役立ちます。
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